ミラーアップとマニュアル絞り

 こんにちわ。
 今日は以前にSR-1sの記事で紹介した2つの機能について少しお話したいと思います。これらはどちらも一眼レフに関する機能です。

 まずはミラーアップについて。一眼レフカメラには、レンズから入った映像をファインダーから見えるようにするために、ボディのレンズマウント部にミラーが入っています。シャッターを切るときには、その映像をフィルムに写すために、一瞬ミラーを上げ、シャッターが閉じるとまたすぐにミラーを戻します。機体によっては、「バシャン!」と大きな音がするほどのショックを受けるカメラもあります。この一連のミラーの動きが、低速シャッターの時などに手振れの原因になるのです。
 そこで、ミラーアップ機構のついたカメラなら、画角を決め、ピントや露出を合わせ、さぁシャッターを切るぞ、というときにミラーアップしておけば手振れの心配がないのです。(ミラーを上げてしまうとファインダーに像が写りません・・・)
 その他、かつての広角レンズでピントを無限にした際のフランジバックが大きいものを使う場合に、ミラーが干渉するのを防ぐためにも利用されていたみたいですが、そんなレンズはなかなか珍しいです・・・。

 次はマニュアル絞りについてです。通常、僕たちの扱う一眼レフは、たいていシャッターに連動する自動絞りが当たり前になっています。そういう時代のカメラを扱っています。もちろん、SR-1sもそうです。
 しかし、マニュアル絞りが付いていると、ピントを決める際に、同時に被写界深度(ひしゃかいしんど)についても考えることが出来ます。
 被写界深度とは、写真のピントが合っているように見える領域の広さ(幅)のことです。一点にしかピントの合っていないものを「浅い」と言い、大体全体に合っているものを「深い」と言います。
 例えば、

 この写真は、画面真ん中あたりの点にピントが合い、前後はボケています。これは被写界深度の浅い写真です。
 次は、

 これはだいたい全体に幅広くピントが合っているので、被写界深度は深めです。
被写界深度を浅くするには絞りを開放気味にし、逆に深くするには絞り気味にします。レンズが、広角か標準か望遠かによっても変わってきますので、色々試して遊んでみるのもいいかもしれません・・・

という素敵な機能のついたミノルタのSR-1sのお話でした。

2009.05.30 Saturday | カメラのこと14:03comments(0)trackbacks(0) | by ienekocamera
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